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MR(のキャリア/転職)

【現役MRの罠】「自社のパイプラインが弱い…」と将来に絶望する前に取るべき、2つのキャリア防衛策

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「あと数年で主力品の特許が切れるのに、次に出る新薬のウワサすら聞かない…」 「現場は疲弊しているのに、上層部から降りてくるのは『訪問回数を死守しろ』という精神論ばかり…」

毎日車でエリアを走り回りながら、そんな「会社への依存リスク」や「将来への強烈な不安」に怯えていませんか?

はじめまして。外資系製薬会社で12年間勤務し、チームリーダーとして現場の酸いも甘いも見てきた「元はぐれMR」です。

マネジメントを経験してきて痛感するのは、どれだけ優秀なMRであっても、「売る薬(パイプライン)がない」という残酷な現実の前では、その実力を正当に評価されないということです。

自分ではコントロールできない会社の開発力不足によって、理不尽に詰められ、実力以下の評価を受け、自己肯定感を下げてしまう優秀なMRを私は何人も見てきました。

しかし、居酒屋で同僚と「うちの会社はパイプラインが弱い」と嘆いていても、現実は1ミリも変わりません。会社と一蓮托生になって沈まないためには、会社の評価枠から一歩抜け出し、戦略的に動く必要があります。

この記事では、元・外資系リーダーの視点から、自社のパイプライン枯渇に怯えずに済むための「現役MRが今すぐ取るべきキャリアの防衛策」を解説します。

会社の看板(名刺)に依存せず、あなた自身の「本当の市場価値」に気づくためのヒントがここにあります。

「自社のパイプラインの弱さ」が引き起こす、現場の残酷なリアル

製薬業界では現在、毎年の薬価改定による強烈な引き下げや、主力品の特許切れ(パテントクリフ)が多くの企業を直撃しています。 本来であれば、失われた売上は「新薬(パイプライン)」でカバーするのがメーカーの鉄則です。しかし、次に出る薬がない企業で働くMRは、現場で非常に残酷な状況に直面することになります。

新薬がないのに求められる、既存薬への「非現実的な目標設定」

MRの皆様なら痛いほどご存知の通り、営業目標は「どんぶり勘定の全体売上」ではなく、「売る薬(製品)ごと」に細かく設定されています。

新薬が出ない、あるいは開発が遅れている企業では、会社全体の売上を維持するためにどうするか? 答えは一つ。すでに市場に行き渡り、製品力としてはピークを過ぎた「既存薬」に対して、異常に高い販売目標を割り振るのです。

競合品にデータで負けていようが、後発品(ジェネリック)の足音が近づいていようが、薬価が下がっていようがお構いなし。「この製品で前年比105%を達成しろ」という非現実的な目標(ターゲット)を持たされ、気合と根性のディテーリングを強いられる。 これはもはや、高度な営業スキルの発揮ではなく、単なる精神論の押し付けです。
もちろんすべてがそうでない会社が存在することも知っています。そういう方この記事を読まなくても大丈夫です。

売上で評価できないからこその「活動KPI」というマイクロマネジメント

さらに悲劇なのは、パイプラインの弱さが原因で「製品ごとの数字(売上)」が作れなくなると、会社はMRの評価基準を「プロセス(活動量)」へと極端にシフトさせることです。

  • 「1日のターゲット医師への訪問回数は足りているか?」
  • 「自社Web講演会の視聴予約数は何件獲得したか?」
  • 「ディテーリングのメッセージは一言一句、指示通りに伝えているか?」

結果を出せない理由を製品力のせいにさせないため、会社はガチガチの活動KPIを設定し、強烈なマイクロマネジメントを敷きます。 超多忙なKOL(キーオピニオンリーダー)の本当の課題を解決する時間などなく、ただ上司や会社に報告するためだけの「アリバイ作りの訪問」に奔走させられる…。
うその報告なんてしたくなし、本気で会社が調べようと思えばわかってしまうことなので、やっぱり嫌ですよね。
本気で会社があなたを辞めさせようと考えたら、データで嘘を調べ上げてクビにするための道具ともなりますからね。

優秀なMRであればあるほど、「自分の本当の実力は、こんな枠に収まるような安いものではないはずだ」と、強烈なジレンマと自己肯定感の低下に苦しむことになります。

会社を変えることはできないが、「自分の価値」は変えられる

「新薬が出ない」「目標が理不尽だ」と会社を恨みたくなる気持ちは痛いほど分かります。私自身、リーダーとして現場にその理不尽な数字を落とし込まなければならない立場にいたからこそ、現場の苦悩は手に取るように分かります。

しかし、どれだけ居酒屋で愚痴をこぼしても、明日突然、自社から画期的な新薬が発売されることはありません。 私たちがコントロールできるのは、会社の開発力ではなく「自分自身のキャリアと市場価値」だけなのです。

「パイプラインが弱い=あなたの実力が低い」ではない

ここで、現役MRのあなたに一番伝えたいマインドセットがあります。 それは、「今の会社で数字がいかないこと」と「あなたの営業マンとしての実力」を完全に切り離して考えるということです。

売る武器(エビデンスの強い新薬)がない状態で、精神論の活動KPIだけを追わされていれば、どんなに優秀なMRでも疲弊し、「自分はダメな営業マンだ」と錯覚してしまいます。 しかし、それは「会社の評価枠(モノサシ)」が狂っているだけです。あなたの本当の実力が低いわけではありません。自尊心まで会社に奪われないでください。

生き残るMRと消えるMRの「残酷な二極化」

事実として、現在のMRを取り巻く環境は激変しています。MRの総数はついにピーク時から大幅に減少し、大手メーカーでさえ「早期退職(リストラ)」が常態化しています。

しかし、これは「MRという職業が終わった」ということではありません。「残酷な二極化」が起きているだけです。

プライマリー領域を中心に「既存薬の訪問回数」だけを求められるMRがリストラの恐怖に怯える一方で、オンコロジー(がん)や希少疾患などの「スペシャリティ領域」を扱うMRの需要は、今この瞬間も爆発しており、転職市場では引く手あまたなのです。

会社の看板を外した時、あなたは「何ができる人」か?

沈みゆく船(パイプラインの弱い会社)で、意味のないKPI達成に人生の時間をすり減らすのは、今すぐやめましょう。

あなたがこれまで泥臭く培ってきたスキルを振り返ってみてください。

  • 激務のKOL(キーオピニオンリーダー)の懐に入り込む「リレーション構築力」
  • 複雑な臨床データを読み解き、医師の課題を解決する「論理的な提案力」
  • 医局という特殊な組織を動かす「プロジェクト推進力」

これらは、会社の看板(製品力)に依存しない、「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」です。 このスキルを正しく「翻訳」して外の世界(ハイクラス転職市場や、個人のネットビジネス)に持ち出せば、あなたの価値は今の会社の評価をはるかに超えていきます。

パイプライン枯渇に怯えないための「2つの防衛策」

会社の業績や評価に一喜一憂し、理不尽なKPIに精神をすり減らす日々から抜け出すためには、今すぐ「外の世界のモノサシ」を持つ必要があります。 具体的には、以下の2つの防衛策(ルート)を同時に、あるいはどちらか一方からでもすぐに始めるべきです。

防衛策①:自分の「外の世界での価値」を測っておく(転職活動)

一番危険なのは、「うちの会社はヤバい」と文句を言いながら、結局何のアクションも起こさずに会社にすがりつくことです。いざリストラが始まってから慌てて動いても、足元を見られるだけです。

明日会社を辞める必要はありません。しかし、「ハイクラス市場で自分のスキルがいくらで売れるのか」を今すぐ知っておくべきです。 あなたが培ってきた「泥臭い営業力」や「リレーション構築力」は、正しい手順で翻訳すれば、オンコロジー等のスペシャリティ領域や、さらには異業種でも高く評価されます。自分の市場価値を知ること自体が、最強の精神安定剤になります。

まずは、JACリクルートメントやビズリーチなどの高単価・ハイクラス向けエージェントに登録し、外の世界からの「スカウト」を受けてみてください。

👉 【あわせて読みたい】自分のスキルをどうアピールすべきか迷っている方はこちら

防衛策②:会社に依存しない「もう一つの柱」を育てる(ネットビジネス・副業)

もう一つの強力な生存戦略は、今の会社の「安定した給料」を利用しながら、水面下で「個人で稼ぐ力(もう一つの収入の柱)」を育てておくことです。

無意味な訪問回数のために車を走らせる時間を少しだけ削り、自分のための「資産(コンテンツ・エコシステム)」構築に投資してください。 MRという知的なハードワークをこなせるあなたなら、正しい方向で努力すれば、ブログ等を使った安定した不労所得システムを構築することは十分に可能です。会社の看板がなくても生きていける状態を作れば、上司の顔色を伺う必要もなくなります。

👉 【あわせて読みたい】元リーダーが実践した「個人で稼ぐ力」の身につけ方はこちら

まとめ:焦って辞めるな。まずは「外のモノサシ」を持とう

「自社のパイプラインが弱い」 それは間違いなく事実であり、現場で戦うあなたにとっては死活問題です。

しかし、その事実を嘆くだけのMRで終わるか、それをキッカケに自分のキャリアを再構築するMRになるかで、5年後の未来は天と地ほど変わります。 今の会社を「利用する」くらいのしたたかさを持ちましょう。

まずは、自分の本当の実力を知るための「一歩」を踏み出してみてください。外の世界は、あなたが思っている以上に、あなたのスキルを求めています。

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